お彼岸中にしてはいけないことがある?結婚式は縁起がわるい?お見舞いもダメ?
お彼岸中にしてはいけないことがあると聞くと、不安になりますよね。
実は、お彼岸中のタブーなどと言われていることがいくつかあるのですが、その真偽のほどをお伝えしていきますね。
お彼岸中にしてはいけないことがある?
お彼岸中にタブー視されていることはいくつかあります。
たとえば結婚式や新築、お見舞い、納車などがよく挙げられます。
ですが、実際のところ仏事にタブーはないとされており、してはいけないのは仏事と神事を一緒にすることだと考えられています。
仏事とはお葬式や法事、お墓参りなど、仏教にもとづいてお坊さんの進行で行う行事のことです。
神事とは七五三やお宮参り、神前式の結婚式などです。神道にもとづいて、神主さんが進行をおこなう行事のことです。
お彼岸中にお墓参りに行くのはOKだけど、同じ日にお宮参りするのはNGということですね。
では、チャペルでの挙式や新築やお見舞いは関係なさそうに思いますが、なぜタブー視されているのでしょうか。
お彼岸の結婚式は縁起がわるい?
お彼岸は喪中ではありませんので、縁起が悪いということはありません。
ですが、お彼岸の時期は家族でお墓参りに出かけたり、お供えや精進料理を用意したりと何かとあわただしい時期になります。
そのような、忙しくて人手がかかる時期に結婚式をするのは、ちょっとタイミングがよくないですね。
都会だとあまりそのようなことは関係ない人も多いのですが、地域やその人の価値観によっては非常識ととらえる人もいるわけです。
また、お彼岸とは本来ご先祖様の供養をする時期とされています。
その時期に結婚式のようなお祝い事をするのは、「故人をないがしろにしている」と感じる人もいるかもしれません。
どうしても記念日だからこの日に挙げたい、など事情がある場合は、親族に理解してもらえるように説明したほうがいいかもしれませんね。
結婚式や家を買うとか車を買うとか、浮かれモードに見られそうなことは控えておいたほうがよさそうです。
それぞれの家にも考え方がありますので、「迷信だ」とか「私には関係ない」などと思わず、よく配慮したほうがよいでしょう。
お彼岸のお見舞いがダメと言われる理由
お彼岸のお見舞いはいけないとされている理由はなぜでしょうか。
お彼岸の意味を考えてみましょう。
故人の供養をするのがお彼岸ですので、そのような時期にわざわざお見舞いに行くというのは相手の方にずいぶんと失礼なことです。
お墓参りの黒っぽい服や礼服などで伺うのは、他の患者さんにとっても気持ちの良いものではありません。
もしお見舞いされる本人がいいと言っても、周りの方への配慮も必要ですよね。
このような理由で、彼岸中の見舞いは避けるべきと考えられているのです。
こうしたタブーは知らなければまったく気にならないのですが、中には特に気にされる方もいますので、やはり気遣いができる大人でありたいと思いますよね。
まとめ
お彼岸中にしてはいけないことについてお伝えしました。
お彼岸は喪中ではないので縁起が悪いということはありませんし、絶対にお祝い事してはいけないという決まりがあるわけではありません。
ただし、お彼岸の時期はあわただしく過ごしている人が多いため、祝い事に集まってもらうのは周囲の人も出席しづらいかもしれません。
家を買ったり車の納車などもバタバタしますので、絶対にやってはいけないことではないのですが、故人の供養をおろそかにそかにしないように心がけましょう。
できることなら、日にちをずらして対応したほうがスムーズかもしれないですね。
地域によっては独自の価値観やルールがありますので、年長者や親戚のひとにも確認してみるといいですよ。